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中小企業診断士試験合格者として思うこと

なぜ価格競争に陥る会社と、抜け出す会社があるのか

20/4/2026

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― 規格戦争の勝者に学ぶ ―
  • ベータ vs VHS
  • DVD vs Blu-ray
  • Netflix vs Disney+
一見バラバラなこの3つの戦い。
実は、価格競争に陥る企業と、陥らない企業の違いを非常に分かりやすく教えてくれます。

共通点① 勝ったのは「一番安い」でも「一番高性能」でもない

まず重要な事実があります。
  • ベータはVHSより高画質
  • DVD陣営も一定の支持があった
  • Disney+は最強クラスのIP(作品)を持っている

つまり、負けた(あるいは劣勢の)側が「劣った商品」だったわけではありません。
それでも、市場は別の選択をしました。

共通点② 勝者は「比較されない立場」を作った

VHSは
「どのメーカーでも使える」標準になりました。

Blu-rayは
PS3に標準搭載され、「選ばされる規格」になりました。

但し両方とも最終的には負けた。
そしてDVDは“使われる環境”には組み込まれたが、“顧客の行動”には組み込めなかった。

Netflixは
「動画=とりあえずNetflix」という
習慣そのものを押さえました。

ここで起きているのは何か。
価格やスペックで比較される土俵から降りている
ということです。

価格競争に陥る会社の共通点

中小企業の現場でも、同じ構図が見られます。
•「他社と同じこと」をしている
•「違いは価格です」と言ってしまう
• 顧客が簡単に乗り換えられる
この状態では、値下げ競争に巻き込まれるのは必然です。

勝者がやっているのは「囲い込み」ではなく「組み込み」

規格戦争の勝者たちは、顧客を“縛った”のではありません。
• 生活に
• 業務に
• 習慣に
自然に組み込んだのです。

だから顧客は、
「高いか安いか」ではなく
「変える理由がないか」で判断します。

中小企業が価格競争から抜け出すための視点

ポイントはシンプルです。
① 商品を「単発」で終わらせない
→ 継続利用・継続接点を設計する

② 周辺サービスを重ねる
→ ノウハウ、サポート、データ、人脈

③ 顧客の業務や意思決定に入り込む
→ 「あなたがいないと困る」状態を作る

これができると、
価格は比較対象から外れ始めます。

まとめ:価格競争は「戦略の結果」であって「運命」ではない

規格戦争が教えてくれるのは、こういうことです。

勝つのは、
安い会社でも
技術が一番の会社でもなく
顧客の選択肢を減らした会社である。

価格競争に悩んでいるなら、
値段を下げる前に、こう問い直してください。
  • 自社は「替えがきく存在」になっていないか
  • 顧客の中に、きちんと組み込まれているか

ここを変えられた会社から、
価格競争は自然と終わっていきます。

※本記事は、中小企業診断士実務補習等で見えてきた構造を、規格戦争の事例に置き換えて整理したものです。

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ニセ社長詐欺(BEC)から会社を守る3つの鉄則 ~「うちに限って」が一番危ない

15/4/2026

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バックオフィスを震撼させる「ニセ社長詐欺」

今、企業のバックオフィスを震撼させているのが「ニセ社長詐欺(BEC)」です。
これは単なる不注意を突くものではありません。
組織のルールと人間心理の“隙”を突く、極めて高度なビジネス犯罪です。
※BEC(Business Email Compromise)とは、
企業の経営者や取引先を装ったメールで送金を指示し、資金をだまし取る詐欺です。
マルウェアではなく「業務フローの隙」を突く点が特徴で、従来のセキュリティ対策だけでは防げません。
警察庁の発表によれば、2026年2月末までのわずか2か月間で、全国の被害額は20億円超に上っています。
もはやこれは「注意不足」の問題ではなく、“会社の決済プロセスそのものが攻撃されている”状態と捉えるべきです。

巧妙ななりすましを防ぐ「3つの組織的防衛策」

① 「密室」をなくし、“複数人の目”で止める

詐欺は、メールという1対1の閉じた空間で成立します。
だからこそ対策はシンプルです。
「1人で完結させない」こと。
  •  決済に関わる指示は、必ずグループチャット等の複数人の場で再確認
  •  メールのみで完結する指示は原則無効とするルール

👉 ポイント:
「誰かが見ている仕組み」だけで、詐欺の成功率は大きく下がります。

② 「リンク」と「連絡先」は“必ず疑う”

詐欺メールは、本物そっくりに作られています。
“見た目では判断できない”前提に立つことが重要です。

• リンクはクリック前に確認
 マウスを重ねて表示されるURLが、正規ドメインか必ずチェック
写真
• 振込先変更は必ず電話確認
 ※メール記載の番号は使わない
 → 社内台帳などに登録された既知の連絡先へ直接確認

👉 ポイント:
「便利な導線」はすべて疑う。
安全確認は“ひと手間かける”のが正解です。

③ 「例外を許さない」組織文化をつくる

詐欺師が最も多用するのが、「至急」「極秘」「今すぐ対応してほしい」というプレッシャーです。
これに対抗するには、ルールだけでなく文化の設計が必要です。
  • 「社長指示であっても例外なし」と明文化
  •  決済ルート外の送金は一切実行しない
  •  確認を優先した従業員を評価する仕組みにする

👉 ポイント:
“ルールを守る人が正しい”という空気をつくることが最大の防御策です。

結び:利便性より安全性

デジタル技術の進化により、なりすましメールは今後さらに精巧になります。
だからこそ重要なのは、逆説的ですが――
「アナログな確認」をあえて残すことです。
  • 目で確認する
  • 声で確認する
  • 複数人で確認する

この“非効率”こそが、会社を守る最後の砦になります。

経営者への一言

この問題は、現場の注意力では防げません。
「仕組みを変えるのは経営者の仕事」です。
今日からできることはシンプルです。
「メールだけで送金が決まる会社」になっていないか、見直してください。
本質はサイバー対策ではなく「内部統制の再設計」です。
​
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Appleに学ぶ「小さな会社ほど儲かる」顧客の囲い込み戦略

10/4/2026

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「Appleの戦略なんて、ウチには無理だよ」

もし、そう思っている経営者の方がいたら、それは少しもったいない話です。
確かに、日本ではiPhoneのシェアは5割超と高いものの、世界全体ではOSシェアは約3割。
台数だけ見れば、Androidの方が多いのが現実です。
それでもAppleが世界有数の高収益企業であり続ける理由は何でしょうか。

Appleの強さの正体は「囲い込みの仕組み」

Appleの本当の強みは、デザインや広告ではありません。
一度選んだ顧客が、簡単には他社に移れない仕組み──
いわゆる「エコシステム」にあります。
重要なのは、この考え方が
中小企業でも十分に再現可能だという点です。

経営者が押さえるべき3つの原則

原則① 中核商品を「顧客の起点」にする

単発で終わる取引を、継続関係の入口に変えましょう。
• 住宅リフォーム業の場合:施工して終わり → 生涯の住まいアドバイザー
• WEB制作会社の場合:サイト納品で終わり → 継続的なブランド支援
競合が「点」の商売なら、あなたは「線」を作るのです。

原則② 手放せない付加価値を重ねる

​中核サービスを中心に、
それがなければ価値が半減する要素を設計します。
具体例
写真
「縛る」のではなく、
「変える理由がない」状態を作ることがポイントです。

原則③ 顧客を“仲間”にする

商品だけでなく、人脈・情報・所属感を提供しましょう。
• 上顧客限定の勉強会
• 成功事例の共有コミュニティ

顧客は、サービスだけでなく
「この場にいる価値」にも惹きつけられます。

まとめ:中小企業こそApple型経営を

Appleの戦略は、大企業だけのものではありません。
むしろ、顧客と深く関われる中小企業向きの考え方です。

自社の
• 「起点となる商品は何か」
• 「周辺にどんな付加価値を置けるか」

ぜひ一度、見直してみてください。
価格競争から抜け出すヒントは、すぐ足元にあります。

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    執筆者

    imwz経営サポート代表
    伊藤安彦
    不定期ですが、頑張ってアップします。
    ​

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