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中小企業診断士試験合格者として思うこと

中小企業が学ぶべき二つの「価値転換」戦略

30/12/2025

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過去二回の掲載では鉄道会社が危機を乗り越えるために実行した二つの顧客戦略を見てきました。

一つは「ファンの熱狂を収益に変える」マニア戦略。
もう一つは「移動を体験に変える」豪華列車戦略です。

一見、対照的に見える二つの戦略ですが、根底には共通の思想があります。
それは――既存の資産を、別の価値に転換することです。

1.資産を「機能」から「物語」に変える

鉄道会社は、車両や線路といった“当たり前の資産”を「物語」と「希少性」を持つ商品に変えました。
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中小企業にとっての教訓は、「自社の当たり前」を顧客視点で見直すこと。
眠っている「時間(閑散期)」「場所(工場の裏側)」「人(ベテランの知恵)」を掘り起こし、そこに物語と希少性を与えるだけで、新しい価値が生まれます。

2.マニア層をどう動かすか

新しい価値を広めるには、まずアーリーアダプター(マニア層)を味方につけることです。
彼らは「自分の情熱が認められること」に価値を感じます。
その心理を満たす3つの施策が有効です。
 • 共同創造(コ・クリエーション):試作品段階で意見を求め、「あなたの意見で商品が変わる」という名誉を与える。
 • 知識の承認:深い知識を持つマニアを「公式アンバサダー」として紹介し、専門性を認める。
 • 安心して語れる場づくり:宣伝を控えたファン限定のコミュニティを設け、企業への愛着を育てる。

3.「マニア」と「体験」をどう使い分けるか

中小企業が成果を上げるには、目的に応じてこの二つを戦略的に使い分けることが鍵です。
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• マニア戦略は「話題と熱量をつくる」段階で有効。
  SNSなどを通じて無料で情報が拡散し、初期の注目を集められます。
 • 体験戦略は「信頼と収益を深める」段階に適します。
  製造なら工程見学、飲食なら産地体験など、接点を“記憶に残る体験”に変えることでブランドが定着します。

理想は、マニア戦略で熱をつくり、体験戦略で収益を深める流れを設計することです。
前者が認知を、後者が信頼と利益をもたらします。

鉄道会社の成功は、「自社の当たり前を疑い、既存資産を見つめ直す」姿勢の成果でした。
中小企業も、自社に眠る「物語」と「希少性」を再発見することで、新しい収益の柱を築くことができます。

“価値は作るものではなく、見つけ直すもの。”

この発想の転換こそが、これからの中小企業に求められる真の「経営革新」と言えます。


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    執筆者

    imwz経営サポート代表
    伊藤安彦
    不定期ですが、頑張ってアップします。
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